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【なみだ色の消しごむ】12月29日にキャリア最大規模となるワンマンライブ「この日のなみだは、絶対に消さない。」のライブレポをお届け!

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Kanadevia Hall(旧TOKYO DOME CITY HALL)で開催し、チケットはSold Out!【なみだ色の消しごむ】が見せた輝く未来!!!!!!!

“なみけし”こと、なみだ色の消しごむが神田明神ホールでの単独公演でデビューを飾ったのが、2023年7月だった。その翌月には、Spotify O-WESTで1stワンマンライブを開催し、その名を一躍轟かせた。そこから彼女たちの”破竹の進撃物語”が始まった。2024年8月にデビュー1周年公演をZepp Shinjukuで行い、2025年4月にはZepp Nagoyaで3rdワンマンライブを開催。

そして彼女たちは、通算4回目のワンマンライブとして、12月29日(月)にKanadevia Hall(旧TOKYO DOME CITY HALL)のステージに立っていた。チケットはSold Out。5月に新たに7人体制となってから数えて7ヶ月。さらなる飛躍を告げる場になった『なみだ色の消しごむ 4thワンマンライブ「この日のなみだは、絶対に消さない。」』公演の模様を、ここに伝えたい。

開演前の場内に、なみだ色の消しごむ(以下、なみけし)の歩みを一つずつ積み重ねるように数々のMV映像が映し出された。やがて『Overture』が流れるのを合図に、同じく約2年半の歩みを駆け上がるように、様々な映像が映し出された。メンバーが語った「みんなのおかげで今の私たちがいます、みんながいたから辿り着けた夢の一つ、今日という日を私たち7人の、そして、みんなにとっての一番の思い出にしましょう、いつも本当にありがとう」の言葉。そして…。

♪遠い場所からでも笑顔が見えたんだ・・・『アイズ』を歌う7人が2階ステージに姿を現した。

7人が心を一つに歌い踊る姿に向けて、フロア中から上がる熱い声、声、声。一人一人が歌うたびに起きたメンバーコール。互いの気持ちは、早くも一つに結びあっている。だから今はただ、目の前にいる7人だけを見つめていたい。 

ときめく甘い恋心を、チャーミングに歌い踊る姿を通して届けた『恋になるまで』、この場を華やかなパーティーの場に染め上げた『ケセランパーティタイム』とライブは続いていく。

ゲーム風の映像を受けて始まった次のブロックは、僕が人生の主人公と歌う『メインキャラクター』から、スタート。夢に向かって笑顔で駆ける彼女たちに向けて、場内中から熱いMIXが飛び交いだす。そのやりとりが「最高だね」。『イーアルカンフー』では、背景から吹き上がる無数の炎以上に、7人が観客たちの気持ちを燃え滾らせていった。メンバーらが横一列に並んで歌い踊る姿も眩しいインパクトだ。みずから眩しい輝きを放つように歌った『サニーシャイン』でも、彼女たちは煌めいた姿で、この場を眩しい熱狂の空間に染め上げていった。7人から明るい姿で恋のアプローチを受けるたびに、ドキドキした胸が破裂しそうになる。

ここからは冬曲のブロックへ。

白いマフラーを首に巻いた7人がベンチに横一列に寄り添いながら座り、眩しい青春時代を思い返すように『いつまでも好きな人』を優しい声で歌いだした。切なくも、ロマンチックさを覚える曲に、彼女たちの歌声が淡い彩りを与えていく。雪の降る中、好きの気持ちを届ける姿に触れ、胸がキュッと鳴った。

冬の季節を華やかに彩るように曲が弾みだす。片思いの淡い恋心を、でも、膨らみ続ける好きの気持ちを隠すことなく、思いを真っ直ぐに届けた『ホワイトイノセンス』。好きの気持ちを加速するように、胸をときめかせて歌った『トキメキ以上、恋未満。』と、曲を重ねるごとに、彼女たちは「好き」の気持ちを膨らませていった。

人形になったメンバーらが箱詰めにされ、ベルトコンベアーに乗せられて次々と運ばれていく。7つのダンボールは、スタッフの手によりステージの上に並べられた。

『アイラブユーを急いで!』の始まりを合図に、新衣装に着替えたメンバーたちが箱の中から次々と姿を現した。

自分の歌うパートに合わせて箱の中から飛びだす姿もチャーミングだ。7人は、まるで命を得た喜びを謳歌するように、ステージの上でわちゃわちゃとはしゃいでいた。最後にメンバーがオモチャの矢を場内に打ち放つと…。

背中に白い羽根を付けた7人の天使たちが、『わたし勝手なキューピット』を愛らしく歌いだした。しかも4人のメンバーが客席に降りて、観客たちの間を駆けだした。かわいい天使たちが目の前ではしゃぐ姿を見て、観客たちも大興奮状態だ。そのうえで彼女たちは、「わたし かわいくなって世界変えたい」と、『かわいくなって世界変えたい』を愛らしく歌いだした。その姿に触れ、胸のドキドキが止まらない。終盤には観客たちも一緒に歌えば、7人に向けてかわいいコールをぶつけていた。かわいいは、人の心を笑顔や幸せに変えていく。

スクリーンに映し出された、涙を流すメンバーたちの姿。

最後のブロックは、今もアイドルという青春物語の中で生きる彼女たちが、夢を追いかける中で揺れ動く感情を、いろんな曲を通して伝えてきた。

言えなかった「好き」の思いを解き放つように力強く歌った『星空はなみだ色』。配信リリースになったばかりの『ナイモノネダリ』では、現状を変えようと気持ちを奮い立て、力強く歌うメンバーたちの姿があった。情熱を抱いたその姿の背景で、今の自分たちの燃え立つ気持ちを示すように、無数の炎が吹き上がっていた。

「ねぇ キミの声を聞かせて 青春イマージュ」と歌いだした『青春イマージュ』を通して振り返った眩しかったあの頃の景色と想い。落ちサビでアカペラ歌う声も胸を熱くした。訪れた仲間たちと約束を交わすように「最高の夢 一緒に描いてこう」と歌った『夢幻スケッチブック』と、曲を重ねるごとに、ともに夢を追いかける青春の道を歩み続けることを、7人はファンたちと誓いあっていた。胸がどんどん熱くなる。そして…。

「なみだ色の消しごむとして始まった日から、私たちはがむしゃらに走ってきました」
「たくさんの景色の中にはいつも支えてきくれるみんながいてくれた」
「私たちの夢は終わりません」
「みんなとだから見たい夢がまだまだたくさんあります」
「この先どんなことがあってもみんなと一緒なら乗り越えられる」
「これからも私たちとその一歩を踏み出して」
「夢の景色を一緒に…」

メンバーが語り紡いだ言葉を受け、最後になみけしは『夢に続くストライド』を届けてくれた。走りだした彼女たちの夢は、今も大きく膨らみ続けている。カラフルに見えて、あちこち擦り傷だらけの夢だけど、自信を胸に一歩一歩力強く踏み出し続ければ、その夢はさまざまな形を成して、みんなにいろいろな景色を見せていく。そう確信させたライブだった。

アンコールは、7人が会場中に夢のいっぱい詰まった声の光を降り注ぐように歌った『夢色のヒカリ』から始まった。この曲でも、4人のメンバーが客席を駆け回り、ファンたちと間近で触れ合っていた。推したちが目の前で歌う姿に触れ、くしゃくしゃの笑顔を浮かべていた人たちも多かった。

この場が初披露、「ねぇここにいるよ 君の声が道標」と歌いだす新曲の『お揃いの未来』は、今のメンバーたちの気持ちを映し出した楽曲だ。胸の内に隠した不安も力にして歩んでいけるのも、応援してくれる君(ファン)がいるからと、彼女たちはこの曲を通して、これからも一緒に未来を作りあげようと、最高の仲間たちに向けて熱い思いを投げかけていた。

ここでメンバーが、この日の思いを述べてくれた。

代表して、高松穂乃花と廣川かのんの言葉を伝えたい。

「ここに立って改めて感じたこと。それは、アイドルになって良かった。なみけしでアイドルになってホントに良かった。たくさんの人に囲まれてアイドルをやれて、すごく幸せです。また次の未来も、想像以上の未来を作れるように歩んでいきます」」(高松穂乃花

「自分の中で、この景色が見られるという未来がなかったので、今日はすごく生きていて良かったなって心から思います。なみけしの一員になれて、ここにいられてすごく幸せだなと改めて今日は思いました」(廣川かのん

「なみけしに出会ってくれた全員に届けたい歌です」の言葉を受け、最後になみけしは、また笑顔になれる時間を一緒に楽しもう、だから「未来で待ってて」と約束を交わそうと『未来で待ってて』を歌ってくれた。この日一緒に見た最高に眩しいこの景色を、もっともっと煌めいた姿にして明日に繋ぎたい。まさに、なみけしの未来が楽しみになるライブだった。

なみけしは、2026年の冬に新メンバーが加入することを発表。

この日に披露した新曲『お揃いの未来』も収録した、2ndアルバムのリリースを行うこと。それに合わせて、インストアツアーを開催することを発表した。彼女たちの破竹の進撃は、2026年の活動を通してさらに規模を拡大していくことは間違いない。

PHOTO:ポテヤマムラ(PoTEC inc.)
TEXT:長澤智典

<メンバー/カラー>
滝口愛奈/水色
堀川すず/赤
高松穂乃花/オレンジ
廣川かのん/紫
白浜つゆは/ピンク
菜森未咲/黄色
望月唯織/白色

セットリスト

『Overture』(SE)

『アイズ』

『恋になるまで』

『ケセランパーティタイム』

『メインキャラクター』

『イーアルカンフー』

『サニーシャイン』

『いつまでも好きな人』

『ホワイトイノセンス』

『トキメキ以上、恋未満。』

『アイラブユーを急いで!』

『わたし勝手なキューピット』

『かわいくなって世界変えたい』

『星空はなみだ色』

『ナイモノネダリ』

『青春イマージュ』

『夢幻スケッチブック』

『夢に続くストライド』

-ENCORE-

『夢色のヒカリ』

『お揃いの未来』(新曲)

『未来で待ってて』

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