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Z世代に寄り添うシンガーソングライター詩音にインタビュー。映画「余命10年」を見て感じたこと

dot yell編集部
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若者の複雑な葛藤に寄り添う歌詞でZ世代に支持を受けるシンガーソングライター詩音。


複雑だからこそ難しい「音楽の伝わり方」について、葛藤する自身のSNSでも吐露している。今回は、曲作りや音楽の伝え方のこだわりについてインタビューを行った。



詩音プロフィール



岡山県出身のシンガーソングライター


16歳の時に父親の影響で音楽をはじめ、作詞・作曲も始める。


リアルにその時々に自分が感じたものや、物語の主人公の視点から描かれるような歌詞を書き、人々に寄り添うような曲を歌う。


センチメンタルな歌詞が聞いている人の心を突き刺す。


2019年に行われた U-FRET×クロサワ楽器主催『ギタ女オーディション』にてグランプリ獲得。


2021年9月に3枚目のEP 「甘い涙」をリリース


Twitter:https://twitter.com/shion0402k2



ーーZ世代の心を掴むシンガーソングライター詩音さん。まずは、音楽を始めたきっかけについて教えてください。

高校生の頃に軽音同好会でピンボーカルをしていたんですが、動くのが苦手で。ギターを持ってみようと思って練習を始めて、お父さんや部活の先輩に影響されて曲も作り出したのがきっかけです。ギターを持ち始めたときはTwitterに上げたり、SNSの発信を始めていました。


ーー詩音さんは若者に共感されるような曲を多く発信されていますが、曲って受け取る側の解釈の余地があるといいますか。そういった葛藤を先日SNSで発信されていたのを目にしたのですが、何か思うことがあれば是非お聞かせください。

最近思ったのは、言葉の捉え方って人それぞれ違うから傷つけちゃう時もあるんだなと映画を観て感じました。「余命10年」という映画なんですけど、私の知らない病気のことが描かれていて。世の中にはまだまだ私が知らないことがたくさんあるし、本人しか分からない苦しみもあるから、苦しみは「苦しみ」と一つにまとめちゃダメなんだと気付きました。


ーー歌詞作りは普段どのように行っているのですか?

まず思ったことはすぐ、スマホにメモするようにしています。でもそれは自我が暴走してるものだから、そのまま歌詞には使えなくて。メロデイーに乗せるときに、第三者がこの歌詞をみてどう思うか、考えて作るようにしてます。私は暗めの曲が多いので、特に気にしています。
あとは、「文章」になりすぎないように、小説みたいにきれいな文にならないようにしています。勝手なこだわりですけど…たとえば倒置法を使うとか。特定のヒトやモノに当てはまらないように、その時思いついた「モノ」に置き換えたりもします。メモは友達といるときでも書くし、アイデアが湧いてきたときにバーッと書いたりもしますね。逆にアイデアが湧かない時は永遠に開かないです(笑)映画もしかり、情報をインプットしたときに書くことが多いです。


ーー現在新曲を制作中ということですが、なにかエピソードがあれば教えてください。

新曲は、今まで私が出してこなかったタイプの曲がたくさんできてます。この前レコーディングしたのは安定に暗い歌詞なんですけど、アレンジやミックスをして頂いてできあがったのがポップでアップテンポな曲調だったんです。初めてぴょんぴょん踊りながらレコーディングしました(笑)


ーー暗い歌詞なのに明るい曲、想像がつかないです!今まで見たことがない一面が見られそうでとても楽しみです。

歌詞自体は明るくないんですけど、バッグがつくことによって曲の印象が変わるからアレンジって大事だな、とレコーディングするたびに思います。今回特にポップにしてほしいとオーダーしているわけではないんですが、アレンジを担当してくださっている方が、3-4年くらいの長い付き合いで、私のことを知り尽くしてくれているんです。こんな明るい雰囲気になるんだとびっくりしたんですけど、なんか納得できました。


ーー暗い曲が多い理由はなにかあるんですか?

中学生の時にAimerさんの”RE:I AM”という曲を聞いて大号泣したことがあるんです。お父さんがふいに車で流した曲なんですけど。こんな歌詞がかけたらいいなと影響されている曲が多かったりします。
私、音楽に出会うまで生きがいがなかったんです。中学生に見つけろっていうのも難しい話だと思うんですけど…(笑)その頃は部活の吹奏楽に一生懸命取り組んでいたんですけど、趣味もないし、あんまり生きた心地しないな、生きる意味ないなと思ってたんです。その頃は心が病んでるような状態で、親も友達も巻き込んでました。そんな時に何回も励まされたのが”RE:I AM”だったんです。私みたいに考えたら止まらない人、落ち込みやすい人とか、性格がネガティブな人っていっぱいいるじゃないですか。そういう人に私の曲が届いたらいいなとずっと思ってて。明るい曲はなんか…私パリピじゃないんで(笑)


ーー一曲一曲に想いを込めて作られていることがよく分かります。では最後に今後の目標や夢を教えてください!

いつかアニメの主題歌を歌いたいです。お父さんがアニメ好きで、お父さんの影響で音楽も始めたので、親孝行として実現したくて。アニメの声優とか、何年かかってもいいからなにかしらアニメに携われたらいいなと思っています。




***


まもなく新曲のリリースも控えている詩音。


話を聞いている中でも、自身の経験から感じた若者ならではのどこかダークな一面を音楽を通じてリアルに映し出していることがよく分かった。独自の感性から生み出される音楽と、今後の活躍から目が離せない。


■ライブ情報


場所:下北沢Laguna


日程:2022/5/21(土・夜)


出演:mihoro* / 詩音 / 果歩


OPEN 18:00 START 18:30


来場チケット 3000円 (D別)


配信視聴チケット 2000円



■楽曲一覧


アラベスク – EP

https://ffm.to/arabesque_eakmx4a


甘い涙 – EP

https://ffm.to/amainamida_y2blyp7


ブルーライト – EP
https://ffm.to/bluelight_eboaylv

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