【ツアーファイナル直前特別インタビュー】
さよステ山手線ほぼ一周ツアー 〜まだ見せていない駅と、未来へ走り出す6人のアチチな素顔〜 【後編/東京駅編】

高層ビルの立ち並ぶ巨大な都市の中心で、希望に満ち溢れる3人の健気な想いが、街に差し込む。後半は、東京駅周辺での夜の街歩きから幕を開ける。それぞれが持ち寄る個性の「色」、ステージで見せる表現への譲れないこだわり、そして目前に迫る恵比寿LIQUIDROOMワンマンへかける溢れんばかりの覚悟と決意。さよステが描く未来の景色が語られた。

0. 街歩き感想(東京駅)
―― 3人で東京駅周辺を歩いてみて、いかがでしたか?
萌波: 改めて東京駅の外観をじっくり見たのですが、本当に綺麗で感動しました。私は中学3年生の冬から地元の三重から夜行バスで東京に通っていた時期があったのですが、その到着地点がまさに東京駅だったんです。当時は早朝や深夜で余裕がなくて景色を楽しむどころではありませんでしたが、今日改めて歩いてみて「こんなにも素敵な場所だったんだ」と感慨深くなりました。
根岸: 東京駅にはそんなに思い出はないのですが今日思い出が1つできました!山手線ツアーで色んな場所を巡って、時には人生で1回も行ったことのない場所に降りたりもして、この活動をしていなかったらないような幸せな時間を色んな場所で皆さんと過ごせていてとってもとっても幸せだし、もっと皆といろんな場所に行きたいし、もっともっと近くにいきたいって思いました!いつも自分という存在を許してくれる場所をつくってくれる皆が大好きで、わたしもそんな大切な皆の居場所をずっと守って行けたらなとおもっています、だから山手線ツアーのファイナルを成功させたいです、成功させてもっと色んな場所に一緒にいきたい!
日永: 東京はたくさんの人がいて、改めて東京って都会だなあと感じました!人混みの中にいると、こんなにたくさんの人がいる中で私を見つけて、出会ってくれたことがすごく幸せだなと改めて感じます。だからこそ、出会ってくれたからにはみんなを幸せにしたいし、出会えてよかったと思ってもらえるようなアイドルでいたいです!いつか、山手線ツアーでは回ることができなかった東京駅でもさよステとしてライブができたら嬉しいです!

ツアー振り返り・印象に残ったライブ
―― 山手線ツアーも7ヶ月経ちましたが、率直にどうでしたか?特に印象に残っているライブや思い出深い出来事があれば教えてください。
萌波: 本当にあっという間で、メンバー全員の体感も同じだと思うんですけど「本当に7ヶ月経ったんだ」っていう感覚で。さよステは今まで、ゲストさんをたくさん呼んでライブをするっていうのがあまりなかったので、このツアーでいろんなアイドルさんと仲良くなれたり、新しいお客さんとの出会いがいっぱいあって、すごい楽しかったです。
萌波: lyrical school(リリスク、HIPHOPユニット)さんとのツーマンは音楽の畑が少し違う分、どの公演よりも緊張感があって印象的でした。あとやっぱりキネマのワンマンは節目という気持ちもあって、新衣装・新しい音響のこだわりもあって、すごく印象的でした。

ーー根岸さんはいかがでしたか?
根岸: ツアーって地方とかいろんなところにあちこち飛んでいく中、東京のど真ん中でやる山手線ツアーって、めっちゃ尖ってて、かっこいいなってずっと思ってました(笑)
根岸: 一番の思い出は大塚駅編です。ゆるめるモ!さんとツーマンができて、それがめっちゃ楽しかったです。ツーマン自体はマネージャーさんが組んでくれて、タイトルは私が決めていいって言われて。もう前から『さよめるモ!』っていうフレーズが頭にあったので、大きな声でそれをお願いしました。でもゆるめるモ!さんのMC、実は緊張しすぎて何話したか覚えてないです。へそちゃん(へそさん:ゆるめるモ!)の大ファンなので、自分が話す番になったら感動で泣いちゃって。
―― (話しながらスマホケースの裏を見つめる根岸さんに気づいて)その写真って、もしかして・・・
根岸: あ、これへそちゃんとのプリクラなんです。カバンのアクセサリーも全部へそちゃん関連のもので染まってます(笑)。
根岸: 私は中学生の頃から「ゆるめるモ!」さんが大好きで、曲や個性にずっと救われてきました。アイドルになった今でもその思いは変わりません。大塚駅編でツーマン(さよめるモ!)が実現した時は緊張で涙が出てしまいましたが、大好きな存在と同じステージに立てたことは一生の宝物です。

ーー日永さんはいかがでしたか?
日永: 最初聞いた時は、7ヶ月ずっと月に何回もツアーするっていうので絶対大変だろうなと思ったんですけど、実際は毎回全然違うコンセプトで、違うゲストさんを呼んで、本当に毎回新鮮で、すごい新しい学びがあって、楽しかったです。
日永: 楽しかったライブは、雅ちゃん(神咲雅さん:雨模様のソラリス)プロデュースでやった『V TUNED』がすごい印象に残ってます。特にみんなでV系メイクに挑戦したのが、まさか自分がこんなことをするなんて思ってなかったので、人生でこういうのをやると思ってなかったですし、すごい楽しかったです。
日永:学ばせていただいたなという話でいうと、SOMOSOMOさんとのツーマンが、いつもと毛色が違うツーマンで。自分は結構あんまり煽るタイプでもガツガツ行くタイプでもないんですけど、新しい気づきがありました。あのライブは本当に熱くて良かったです。いつもやってないセトリを採用して、ちょっと熱くするような雰囲気にしたりして。普段セトリに入れることの少ない『Noisy』とか『STAY TUNE』などを、入れたりして、いつも以上にかっこいいさよステを見せられた感じがしました。

個人の「色」の深掘り
―― ここからは、お一人お一人、さよステメンバーとして放っているご自身の色について、少し深くお伺いしていきます。まずは萌波さんから。
萌波あかり――「シンガー」という色
―― アイドル活動を開始された当初から「シンガー」という軸を明確に掲げられるに至った経緯について教えていただけますか?
萌波: この「シンガー」というコンセプトは、プロデューサーのもふくさんが私の表現への思いを汲み取って考えてくださったものなんです。15才でアイドルになって以来、歌を通して表現したいという気持ちが深まっていく中で、その軸を「シンガー」として認めていただいたのかなと思っています。
―― 萌波さんの表現スタイルにはどのような思いが込められているのでしょうか?
萌波: アイドルは総合芸術だと思っていますが、その中でも自分の強みが「歌」でありたいです。アコースティックライブでは普段とは違う繊細な表現に挑戦するなど、楽曲ごとの世界観に合わせた歌唱力を磨いています。これはまだ誰にも言ったことがない話なのですが…将来的には音楽プロデュースにも挑戦してみたいという夢もあります!

―― 素晴らしい夢ですね!萌波さんはそうした表現の中で、どんなことを得意としていらっしゃってるんですか?
萌波: ファンの人によく言っていただくのは――私は生誕で、ギターと歌のみというシンプルなパフォーマンスを何回かやってるんですけど、普段アイドルとしてさよステの曲を歌ってる私と、アコースティックで一人で歌ってる時は全然歌い方が違うねって言われてて。確かに、自分の中でアコースティックに合うように歌ったり、柔らかく表現したりして、曲ごとにその曲に合った世界観や表現を考えるのが、自分は得意なのかなって思ってます。
―― 去年の周年ワンマンのインタビューの時に「今いい波が来てる」というお話がありましたが、そこから1年間はいかがでしたか?
萌波: ちょっと正直な話をすると、1回盛り下がってしまったなと感じたタイミングがあって――シャングリラ(下北沢シャングリラでのワンマン『STAY TUNED!〜このままずっとキラーチューン!〜』)の熱が一番盛り上がっていたっていうのが正直なところで。シャングリラは本当にすごい数の人が来てくれて、本当に感動して。今思い出しても胸がいっぱいになるくらい、自分がアイドルをやってきた中でも本当に3本の指に入るくらい思い出のライブでした。やっぱりそこから次に繋がる何かを打てなかったことが課題だったなと思ってます。ちょっと重苦しい話ですけど。でもまあ、ちょっと燃え尽きちゃって。あの時のお客さんの熱量に答えられるもう一手を打てていたら、今見てる景色はもっと違ったかもな、っていう悔しさはちょっとだけあります。でも今年の春から山手線ツアーをやってきて、本当に少しずつではあるけど、またさよステをいいと思ってくれる人の種をいっぱいばらまいてこれた時間だったかなと思ってます。
―― グループの中で果たしていきたい役割についても聞かせていただけますか?
萌波: え!ええと、そうですね。後輩だからこそ、こういうことはあんまり自分から言えないと思って、今までずっと胸にしまってたんですけど――加入した時から思っていたのは、もしかしたら曲の解釈とか「こういう世界観だよね」っていう話を、みんなで一曲ずつ共有できたら、もっと良くなるかもしれないなって思うことがあって。「この歌詞はこういう感情だよね」っていうのを共有するだけでも、表情も動きも気持ちもすごく揃うと思うので。そういうところを考えるのが私は好きで、みんなみたいにレスをするのとかは上手くないんですけど、逆にそういう感情部分のようなことを考えるのは得意なので、そういう面でみんなに貢献できたらいいなと思います。

根岸かのん――「アイドルが大好きなアイドル」という色
―― 根岸さんは「アイドルが大好きなアイドル」として熱心な発信を続けていらっしゃいますが、ご自身から見てさよステはどのような魅力を持つグループだと感じていますか?
根岸: さよステって、ちょっと変わってるんです(笑)グループの雰囲気が面白くて、癖があって。そんな特性を活かして公式YouTubeチャンネル『#さよちゅ〜ぶ!』も5人の時から始めて、最近本格稼働してるんです。
―― おすすめの回はありますか?
根岸: おすすめ回……でも「風呂キャン」のやつかな(笑)風呂キャンで、あんなに盛り上がるとは思ってなかったです。
―― 風呂キャンがテーマの回があるんですね!どんな内容だったんですか?
根岸: 私は「風呂キャン」じゃなくて「風呂スキップ」なんです。入らないわけじゃなくて、夜のお風呂をその分次の日の朝に回すんです。朝にスキップするだけで、ちゃんと毎日清潔ですよ、という。やっぱりお風呂に入りたてだと臭くないんですよ。夜入る人より朝入った人の方がいい匂いのはずじゃないですか。美意識で朝入ってるんです。髪もツヤツヤになります。
―― す、すごい(笑)そんなテーマまで乗りこなして、根岸さんは楽しい雰囲気のさよステの、さらに殻を破るきっかけをくれた存在ですよね。
根岸: えー本当ですか?嬉しいです!

―― 楽曲やステージ上でのパフォーマンスとしてのおすすめポイントも教えていただけますか?
根岸: さよステの楽曲は振り幅がとにかく広いんです! しっとり聴かせる曲からコントのような賑やかな曲まであって、どんな方でも必ず1曲は刺さる受け皿の広さがあります。『#さよちゅ〜ぶ!』も含めて、「星のカービィ」みたいな感じです(笑)。
―― カービィですか!
根岸: はい、コピーじゃないんですけど。「じゃあ次こんな感じやるか」っていうのに何でも順応できそうなところがあって。バンジージャンプ以外はなんでもできます(笑)
―― 頼もしいですね(笑)11月から7年目に入りますが、何か挑戦したいことはありますか?
根岸: 個人的には虫食べたいんです。食べてみたい、高めのやつを食べてみたい…(笑)さよステでやりたいことで言うと、山手線に限らずいろんなツアーをしてみたいなと思うのと、丸の内線とか半蔵門線とか、行けたら面白いなって正直思ってて。あとは、ツーマンライブをもっと増やしていけたらなって思ってます。好きなグループなんでも言っていいならPretty Chuuさんが好きだから、Pretty Chuuさんとか、ドレスコードさんとか、Pixel Ribbonさんとも・・・いっぱいしたいです!

日永陽咲――先輩とファンに導かれて
―― 日永さんは加入後、自然とグループに馴染まれていた印象がありますが、当時の心境や周囲のサポートについてどのように感じていましたか?
日永: でも私、最初は正直「馴染めないかも」って思ってました。5人の空気感がもう出来上がっててすごい明るい雰囲気に、突然自分が一人で入るのができるのかなって、結構不安だったんですけど、やっぱりメンバー全員飲み込む力がすごくて、いつの間にか自分もさよステの一部になってました。みんなが安心して頑張れる雰囲気づくりを気にかけてくれていて、そこはすごくグループの魅力だな思います。
―― 先輩たちと印象に残ってる出来事や、支えてもらったエピソードはありましたか?
日永: 学校から帰ってる時にいっぱいいっぱいになっちゃった時期があって、その時にかーりんさん(愛宮さん)が「大丈夫大丈夫」って言ってくれて。かーりんさんってすごい太陽みたいな優しさのイメージがあるんですけど、すごく寄り添ってくれるのが心にしみました。

―― 前回のインタビューで「目標を言葉にしていきたい」とお話しされていましたが、今の目標やLIQUIDROOM成功の先について教えていただけますか?
日永: 正直、いまはLIQUIDROOMでいっぱいいっぱいなんですけど、もっともっと大きいところも満員にできるようになりたいなっていう想いはあります。「ここを満員にしたい」って、ファンの人たちに言うのは前より抵抗がなくなったというか。会場のことも含めて、みんなに背負わせるんじゃなくて楽しませてあげたい、っていうことを、ちょっと自信を持って言えるようになってきました。

ワンマンへの意気込み
―― 新衣装や新曲の発表を控えて大忙しかと思いますが、今どんな気持ちで臨んでいますか?
萌波: あんまり実感がまだ正直出てないのはあります。結構ギリギリまでセトリも揉んでたし、新曲もまだ制作途中なところもあって、不安も残ってます。でも、LIQUIDROOMはライブハウス感が強い会場だなと個人的に思っていて、お客さんとフロアの距離が近い分、熱くなれるようなライブができたらいいなと思います。
根岸: 新曲があまりにもめちゃくちゃ触れ幅があって、元気な曲からエモめの聴かせる系やアニメの主題歌みたいな曲まで、いろんな層に見られると思います。あ、さよステらしい曲もあります!
日永: 新曲が複数曲あって、どれも全然違うジャンルなので楽しみにしててほしいです。LIQUIDROOMには緊張も不安もありますが、今回スタジオに入ってる期間が長い分、ダンスの表現力などの自分の課題もどんどん見えてきていて、動画を見て研究しながら頑張っています。

ファンへのメッセージ
萌波: いつも応援してくださっている方へは、LIQUIDROOMという会場の特性もあって、今までよりもさよステの「ライブ」という部分を強く感じてもらえると思うので、楽しみにしていてほしいです。まださよステを知らない方には、メンバーのスキルもグループとしてのクオリティもどんどん上がっているので、今を逃すとすごくもったいないです。まずLIQUIDROOMのワンマンに来てくれたら、全部伝わってくれると信じてます。
根岸: 人生で初めてのツアーで、お客さんとして毎年通ってた大好きな箱である恵比寿LIQUIDROOMで、今回自分も立てるのが嬉しいです。頑張ってはいるんですけど、チケットの販売もまだ目標には届いていなくて。憧れてきたステージに少しでも近づけるように、絶対に成功させたいので、ぜひ見にきてほしいです。
日永: いつも応援いただいてありがとうございます。みなさんにすごく支えてもらってますし、今回のツアーを通してファンの方がさよステを広めてくれようとしているのがすごく伝わってきます。目の前にいる皆さんを幸せにできるように、成長したさよステを見せられるように、全力で頑張ります。
受け継いできた温かな雰囲気とメンバー同士の信頼を胸に、6人が描く物語はついにクライマックスへ。様々な経験や挑戦を乗り越えるたびに固く結ばれてきた絆と、溢れる情熱をすべて携えて、彼女たちは恵比寿LIQUIDROOMという史上最大キャパのステージへ挑む。いま、この6人でしか作り出せない奇跡の瞬間と、全身全霊で解き放つ眩い熱量を、ぜひ直接その目で、心で焼き付けてほしい。
PHOTO:汐留シユ
TEXT:松本新之介(.yell inc.)
チケット情報

さよならステイチューン「山手線ほぼ一周ツアー」〜FINAL〜
- 日時: 2026年10月27日(火)開場17:00/開演18:00
- 会場: LIQUIDROOM(東京都渋谷区東3-16-6)
- チケット: 【追加販売】グッズ付きチケット ¥11,000/【先着】一般チケット ¥3,000(いずれも販売期間:〜10月26日23:59JST)※先着グッズ付きチケットは完売、追加販売分は購入可能
※入場時ドリンク代別途必要/本人確認あり(顔写真付き公的身分証必須)/チケットの転売・譲渡不可