【REPORT】CYNHN 9th Anniversary LIVE -Blue Symphony-
結成9周年を記念するワンマンライブ「Blue Symphony」が、6月29日に恵比寿LIQUIDROOMで開催された。チェリスト・林田順平を迎えての特別編成で臨んだこの夜は、暗闇の中チェロの音色だけで幕を開け、過度な照明演出に頼らずとも圧倒的な迫力を見せつけるオープニングとなった。セットリストは2019年の1stアルバム『タブラチュア』収録曲「Pray for Blue」から、この日発表されたばかりの新曲まで、結成からの9年間を横断する構成。本編の締めくくりでは4人が順にこの9年間への思いを語り、11月のZepp DiverCity公演で迎える10年目へのスタートを切った。

「CYNHNが奏でるシンフォニー」
ライトが完全に消え、会場が暗闇に包まれた。暗いままチェロの音色が響き始め、やがて青く、海の中を思わせるような照明へと変わっていくと、メンバーが登場した。月雲ねるのイントロから歌い出し、広瀬みのり、綾瀬志希、青柳透へと歌い継がれていく——そのまま1曲目「水の中の」へと流れ込んだ。過度な照明演出に頼らず、チェロの音色とメンバーのボーカルだけでこれほどの迫力を生み出せることに、あらためて驚かされる幕開けとなった。
暗がりにブルーのライトアップだけを効かせた演出はそのままに、2曲目は「水生」。荘厳な雰囲気から一転、ライブらしい熱量のある空気へとつないでいく。続く3曲目は「ループバック・ロールトラッシュ」。数か月前に全国ツアーを終えたばかりの楽曲とあって、ここでも会場の熱がさらに高まっていった。
思えばこの数か月の間にも、CYNHNは着実に新たなステージへと駒を進めてきた。代々木公園での無料開催となったワンマンライブ、一新した衣装、そして新曲「春を攫った」の発表——その延長線上に、このLIQUIDROOMワンマンがある。9周年という節目を迎えてなお、CYNHNは立ち止まることなく、日々進化を続けている。

4曲目の「ノミニー」は、2025年のツアーや8周年ライブでもたびたび披露されてきたキラーチューン。直近のツアーを彩った「ループバック・ロールトラッシュ」と合わせて、近年を代表する2曲を早くも序盤で連続披露する構成に、後半はどんな演出で会場を沸かせてくれるのかと期待がいっそう膨らんでいった。
序盤のMCでは、9周年の節目にこれだけの人が集まってくれたことへの喜びを伝えつつ、重ねて組み合わせて遊べるクリアカードのグッズを紹介。「CYNHNが奏でるシンフォニーをお楽しみください」という言葉で、次の曲へと戻っていった。
MCを終えて始まった第二ブロックは、白とピンクの照明に包まれ、広瀬みのりの優しい笑顔とともに歌い出す「楽の上塗り」で明るく幕を開けた。導入では広瀬が「みんなで今日は特別で最高の一日にしましょう!」と呼びかけた。続く「わるいこと」「はりぼて」「ラルゴ」へと、CYNHNがファンの日々を優しく包み込んでくれるような幸福感あふれる第二ブロックが続いていった。

「多様な音や個性が重なって一つの音楽に」
中盤のMCでは、ライブタイトルの意味が語られた。「多様な音や個性が響き合い、一つの音楽になるという意味を持つシンフォニー」——その言葉とともに、チェリストの林田順平がステージへ招かれた。
次の曲を前にしたMCでは、すでに披露した「水の中の」を振り返り、綾瀬が「いっぱい聴いてきたじゃん、なのにまだ新しい扉があるっていう。音楽の幅ってすごいなと思いました」と語った。この日は「水の中の」に加え「夜間飛行」「春を攫った」の3曲でチェロが加わった。


チェロとのコラボを終えたMCでは、林田本人に感想を求める場面も。「こういうアイドルとかグループの楽曲とのコラボはあまりないんですけどね、でも楽しかったです」と答え、冒頭の「水の中の」のイントロや「夜間飛行」「春を攫った」の間で、即興を交えながら弾いていたことも明かした。また演奏中に林田の方をふと振り返った際の表情が印象に残ったというコメントや、10周年目に向けた声援が送られ、会場からも拍手が起こった。


「2時のパレード」を終えて暗転すると、場内には「同じ空を見ていても、見えている景色は少しずつ違っていた」から始まるナレーションが流れた。それぞれ違う音を鳴らし続けた先で響き合う瞬間に出会い、「一つの青を描いていた」という言葉で締めくくられ、このライブのタイトルに重なるメッセージとともに「空気とインク」へとつながっていく。
本編最後、青柳が「みんなCYNHNの宝物だ、今日は一緒に青を更新してくれてありがとう!」と本日のお礼とともに「AOAWASE」を届け、ステージは一度幕を閉じた。
「同じ一日を、一緒に駆け上がっていきましょう」
ファンのアンコールに応え、メンバーがステージへ戻ってくると、グッズのTシャツに着替えての再登場。久しぶりの披露となる「甘党センセーション」を後に「もう乗り方忘れてる人もいるよね」「初めて聴いた方はいらっしゃいますか」と客席に呼びかけていた。普段のCYNHNの楽曲とは一線を画す、可愛らしいアイドル然とした1曲とあって、披露後のMCでは「今日、あの曲を知らないで来た人は『えっ、これCYNHNの曲!?』ってなったんじゃない」と笑いを誘う場面もあった。
続いて、この日共に演奏した林田を呼び込み、記念撮影に。そして、最後のMCでは4人が順番に言葉を継いだ。

広瀬みのりは「続けることって、本当に簡単なことじゃない」と切り出し、9年間走り続けてきた仲間を「かっこいい」と称えながら、その9年で出会い応援してくれた一人一人への感謝を口にした。「今日ここで歌えるのは、皆さんのおかげ」と語った。

続いた綾瀬志希は「この9年間、本当にいろんなことがあった」と振り返り、マネージャー不在の時期、メンバー自身が裏方としての役割を担っていた時期もあったことを明かした。何度もやめようと思った瞬間があったことを認めつつも、「やり直したい過去は一つもない」、もし時間を戻せたとしても同じ道を同じように歩むと語り、「この先も一緒に生きていってくれたら嬉しい」と続けた。

月雲ねるは、9年間を「頑張った」というより「本当に好きなことをただやらせてもらっていた」と表現。ここまで在り続けられたのはファン一人一人が注いでくれた愛のおかげだとした上で、この日から突入した10年目についても「みんなの自慢のグループでい続けられるように」活動していくと語った。

最後に青柳透が、「もうやめてやる」と思った夜が何度もあったことを明かしながらも、そうした日々が報われるような今日を迎えられたことへの喜びを語った。そして「今日初めて来た方も、一緒に青の最高を更新してくれてありがとうございます」と会場全体へ呼びかけ、「これから駆け上がっていくCYNHNに、振り落とされないようについてきてほしい」、11月のZepp DiverCity公演にも触れながら「その先の未来も一緒に見てくれたら嬉しい」と語った。
「その一日一日を、一緒に駆け上がっていきましょう。10年目もよろしくお願いします」という言葉に続けて、「さらなる場所に皆さんと一緒に向かっていけるように、今日もこれからも大切に歌っていきます」と締めくくり、この日最後の曲「スターレット」でCYNHN9周年の夜は幕を閉じた。

PHOTO:増田典士(.yell inc.)
TEXT:松本新之介(.yell inc.)
【セットリスト】
0. Opening
1. 水の中の w/Vc.
2. 水生
3. ループバック・ロールトラッシュ
4. ノミニー
5. 楽の上塗り
6. わるいこと
7. はりぼて
8. ラルゴ
9. 夜間飛行 w/Vc.
10. 春を攫った w/Vc.
11. Pray for Blue
12. 2時のパレード
13. 空気とインク
14. ごく平凡な青は、
15. キリグニア
16. AOAWASE
━━━ ENCORE ━━━
En1. 甘党センセーション
En2. スターレット

【リリース情報】
2026.09.23(水)ニューシングルリリース決定!
《収録曲》
M1:Opia [オピア]
M2:春を攫った
M3:御似合い [オニアイ]
▼FREE LIVE 開催決定!!-Free Live-
8/9(日) 大阪・タワーレコード 梅田 NU 茶屋町店
8/11(火祝) 東京・汐留シオサイト ①13:00~ / ②15:30~
8/15(土) 静岡・タワーレコード 静岡店 9/5(土) 千葉・松戸市某所
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9/23(水祝) 東京・タワーレコード新宿店
9/26(土) 神奈川・ワールドポーターズ
9/27(日) 東京・タワーレコード錦糸町パルコ店
※8/11以外の詳細は後日発表