【REPORT】雨模様のソラリス、新宿LOFTワンマンライブ『somewhere over the rain(bow)』——新衣装が象徴する「4人の絆」と、彼女たちが選び取った「最高に幸せな」ゴールへの決意

matsumoto

2026年8月21日、平日金曜の夕刻。新宿LOFTには、雨模様のソラリスのワンマンライブ『somewhere over the rain(bow)』を見届けようと、多くのファンが集った。この夜は、華やかな新衣装が象徴する物語の「始まり」と、2027年2月での活動終了という「終わり」への覚悟が、交差する特別な一夜となった。

新衣装が示す「4人の結束」と新たなフェーズ

SE「星雨」に続き、最初に披露されたのは「Miss Umbrella」。青と白のライティングに照らされる中、アップテンポなビートと爽やかなメロディが会場を包み込む。続く楽曲も、しなやかなダンスとメンバーそれぞれの透明感ある歌声が重なり、フロアのボルテージを上げていく。この日を楽しみにしていたファンも大きな声で4人に応え、高い熱量でライブは幕を開けた。

圧巻のパフォーマンスが7曲連続で披露され、序盤から会場を一気に温める中、ひときわ目を引いたのが今日お披露目の新衣装だ。

今回の衣装コンセプトは、透き通るような白をベースとしつつ、4人のメンバーカラーを全員の衣装に共通して組み込んだデザインとなっている。個々の個性を主張するだけでなく、全員が同じ色を纏うことで「4人でひとつ」という結束を強く視覚化していた。純白の透明感と、そこに重なるカラフルな彩りは、雨上がりの空に虹がかかるような、ワンマンライブのテーマそのものを体現しているかのようだった。

MCではメンバーも口々に衣装へのこだわりを語った。たべる子がヘッドドレスの新調やボトムスのデザインに触れれば、小泉ようはファンの声に応えてパンツスタイルへ戻した経緯を明かし、清野宮あんなはパフォーマンスを支える機動性を、神咲雅は背中のリボンのディテールをアピールした。彼女たちが楽しげに語る様子からは、新しい戦闘服を纏い、次なるステージへ向かう前向きな闘志がひしひしと伝わってきた。

楽曲が描き出す「届かない」切なさと、広がるサイリウムの花畑

ライブ中盤、ステージはダークな雰囲気やデジタル・ロックな楽曲群へと移り変わる。5年半という歳月を経て積み上げられた彼女たちの表現力は、ただ歌い踊るだけではない。楽曲の裏側にある「決意」や「葛藤」までを、指先ひとつまで神経を行き渡らせたダンスで描き出していた。

特に、このブロックを締めくくった「届かない星でいて。」は、疾走感のある楽曲の中で、近づきたいけれど今の関係を壊したくないという複雑な想いを切実に歌い上げた。憧れとの切ない距離感を繊細に体現する4人の姿に、フロアの熱は一段と深まっていく。

続くブロックの「new be continued」では、落ちサビ明けの「カラフルな雨で満たして」という歌詞に応えるように、客席後方まで4色のサイリウムが大きく揺れ動いた。フロア全体が色とりどりの花畑のように染まり、彼女たちが紡いできた歴史の輝きを視覚的に証明する。

こうしてライブ本編は、熱狂の余韻を残して幕を閉じた。

活動終了発表——今のすごく大好きな形のまま、ゴールを迎えたい」

アンコールをうけ、再びステージに出てきた清野宮あんなの口から、2027年2月末をもって活動を終了するという決断が発表された。突然の報せに会場が静まり返る中、彼女たちは泣き出しそうな声を震わせながらも、メンバーで議論を重ねた末の「答え」を、ファンへ誠実に伝えようと言葉を紡いだ。

たべる子は、まずはファンへの感謝を口にした。

「まず、びっくりさせてしまったと思うんですけど、今日新宿LOFTに集まってくださった皆さん、本当にありがとうございます。驚かせてごめんね。どうしても今日のライブは、最初から何も考えずにいつも通り楽しんでほしいという思いが4人ともあって、このタイミングでの発表になりました……ごめんね。2021年から始まった雨模様のソラリスですが、いず(旧メンバー:東条泉美)が卒業してからもこの4人のメンバーで活動を続けてこられたのは、雨ソラを応援して、愛してくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。残りの時間も、みんなと一緒に過ごしたいと思っています。 」

小泉ようは、涙をこらえつつ、強い瞳で自身の誓いを語った。

「今日この発表をするまで、絶対に泣かないというのを目標に頑張っていて、無事に達成できたことを一つ嬉しく思っております。(発表を聞いて)驚いたと思うけれど、時は流れていくし、周りもどんどん変わっていく中で、雨ソラがいつか私たちが思う形じゃない形で終わりを迎えてしまう日が来るのが嫌で。それだったら、今のすごく大好きな形のまま、みんなで一緒にゴールを迎えられるのが一番幸せなんじゃないか、と4人で話し合って決めたことなんです。すごく寂しいことではあるけれど、終わりを自分たちで決められるのは、すごく幸せなことなんだと今私は思っています。私はこの雨ソラがアイドルとして最後だと決めていたので、本当に雨ソラで良かったなと思っています。

素敵な音楽にもたくさん出会えましたし、大好きな歌もたくさん歌えました。ずっと叶わないと思っていた声優の夢も、めぐりめぐって叶えることができましたし、何よりもこうやって何度も何度もみんなと一緒にライブを作って思い出を重ねてこれたことが、今の私をいっぱいに満たしてくれています。みんなは宝物です。最後の2月末まで、みんながいる最高な日々を一緒に過ごせたらいいなと思っています。雨ソラが幕を閉じる最後の瞬間まで、私はこの旅のすべてを愛したいと思っています。ひだまり界隈の皆さん、いつも本当にありがとうございます。あと半年、最高に幸せな時間を一緒に過ごしましょう 」

清野宮あんなは、言葉を噛み締めながら、ファンと共有してきた時間への愛おしさを伝えた。

「正直、活動を終了するっていうのを発表することに、めちゃくちゃ緊張していました。ちゃんと伝えられたかなって今も思っていて……(何を喋ればいいか)飛んじゃったりもしたけれど。6年間、いろんなところへ行けて、好きな音楽に囲まれて、みんなと過ごせたことは本当に楽しかったです。ありがとう。突然のお知らせで、皆さんもびっくりして気持ちが追いついていないかもしれないけれど、あなた方一人ひとりの思いはどれも間違っていないと思うし、それだけ一緒に共有してきた時間が濃くて、愛おしくて、最高なものだったんだと思います。この私たちとあなた方の思い出が、いつか背中を押しますように――それは私も含めて。残り半年間、変わらず好きな時間をみんなと共有して楽しんでいきたいなと思います 」

最後に神咲雅は、客席のライトを灯させ、一人ひとりの顔を見渡しながら想いを伝えた。

「本当にびっくりしましたよね、急に言われて。たべちゃんも言ってくれた通り、前日に発表するみたいな話も若干出たりはしたんですけど、『せっかく純粋にライブを楽しみに来てくれるみんなに、前日まで告知をして気まずい思いをさせたくない。今日というライブを何も考えずに楽しんでほしい』という思いから、このタイミングでの発表になりました。今日が初めて雨ソラのワンマンに来たという方もいるかもしれません。驚かせてごめんね。まだ約半年はあります。

いろんなグループさんがいて、いろんな形で終わりを迎えるグループがいる中で、私たちはみんなとたくさん話し合って、こうして直接お知らせをすることができました。残り約半年間、ゆっくりと皆さんとさらに深く思い出を作っていけるのは、本当に幸せなことだなと思っています。寂しい気持ちはもちろんあるけれど、最後の最後まで、今までと変わらず一緒に歩んでいけたらいいなと思っていますので、来年の2月末まで、どうか神咲雅を、そして雨模様のソラリスをよろしくお願いします 」

虹の向こうへ——「雨ソラの音楽はまだやみません」 

アンコールで披露された新曲「彩虹」。理想通りにいかない日々を否定するのではなく、その積み重ねの先に色をつけ、虹を作り出していく――この曲の核心は、雨模様のソラリスとファンの日々そのもののように感じられた。「散々だった今日に〇をつけて」と歌う彼女たちの姿は、会場を優しく包み込み、寂しさを希望へと塗り替えていく、温かな愛情に満ちていた。 

「雨ソラの音楽はまだやみません。何度でもライブハウスでお会いしましょう」

ライブの最後に彼女たちが放ったこの言葉こそが、すべてを物語っていた。タイトル『somewhere over the rain(bow)』の「レイン(雨)」と「ボウ(お辞儀)」に込められた感謝の意味。彼女たちは終わりへと向かう半年間を、悲しみに暮れる時間ではなく、濃密な音楽を交わし合う「最高に幸せな日々」に塗り替えようとしている。

新宿LOFTに刻まれたのは、単なる幕引きではない。最後まで音楽を愛し、ファンを愛し抜くという、雨模様のソラリスの不変の覚悟だ。私たちはこれから半年間、彼女たちが描き出す「虹」のその先を、誰よりも近くで見届けることになる。

PHOTO:町田千秋(X:@HLG2524)

TEXT:松本新之介(.yell inc.)


【セットリスト】

SE. 星雨

01. Miss Umbrella

02. 正しい夏を降らす

03. WAVE TUNE

04. フラストレーション

05. 泡にとけた

06. くらげ雨

07. To The Summer

08. 粧す此の夜

09. くらう

10. レーゾンデートル

11. CRYSTAL

12. 届かない星でいて。

13. ザ・ワールドイズマイン

14. new be continued

15. セカイレコード

16. Forever and Ever

17. 蒼すぎる空、終わらない唄

18. サマーソルト

19. Voyager

―― アンコール ――

1. 彩虹(作曲:三矢禅晃/作詞:山野幸子)★新曲

2. Invisible rain


【フォトブック販売情報】

雨模様のソラリス

ONE MAN LIVE 〜somewhere over the rain(bow)〜

ライブフォトブック発売中

2026年8月21日(金)、新宿LOFTで開催された雨模様のソラリスワンマンライブ「somewhere over the rain(bow)」。

その一日を、リハーサルの様子からステージ本番、そしてオムライスまでしっかり収めたデジタルライブフォトブックが発売中です。新衣装初披露、新曲「彩虹」初披露、ラストはデビュー曲「Invisible rain」。

ライブの熱量だけでなく、本番前の空気や、ライブ後のささやかなひとときまで丁寧に切り取られています。

8月21日という一日を、リハーサルからオムライスまで一気に楽しめる内容です。

購入はこちら

https://marche-yell.com/amesola


【ライブ情報】

雨模様のソラリス presents Festival in the Rain 2026
2026年10月25日(日)
会場:下北沢シャングリラ / 下北沢MOSAiC / Flowers Loft / ADRIFT / WAVER
OPEN 10:30 / START 11:00(予定)

出演:
雨模様のソラリス
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
さよならステイチューン
CYNHN
ARCANA PROJECT
ミームトーキョー
月刊PAM
Kirakira Pulse
でんびる.chan
二丁目の魁カミングアウト
さとりモンスター
美味しい曖昧
美味しい贖罪
美味しい水玉
カイジューバイミー
スパンコールグッドタイムズ
アストレイル
INSPIRE
キュニコ
LUCY
ゆるめるモ!
可愛いって言わないと呪う!
alma
Chalca
YA’ABURNEE
8°世界が変われば、
I to U $CREAMing!!
THE PINK MINDS
Drawry.
syqsyq

詳細:https://perfectmusic.zaiko.io/ja/item/384197


【ライブ情報】

雨模様のソラリス ONE MAN TOUR 2027〜雨過天晴〜

2027年01月10日(日)【大阪】
会場:LIVE HOUSE Pangea 時間:OPEN 16:00 / START 16:30(予定)

2027年01月23日(土)【福井】
会場:CHOP 時間:OPEN 16:30 / START 17:00(予定)

2027年01月24日(日)【名古屋】
会場:RAD HALL 時間:OPEN 16:00 / START 16:30(予定)

2027年01月30日(土)【広島】
会場:SIX ONE Live STAR 時間:OPEN 16:30 / START 17:00(予定)

2027年02月06日(土)【神戸】
会場:MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎 時間:OPEN 16:30 / START 17:00(予定)

2027年02月23日(火・祝)【東京】※ラストライブ
会場:harevutai 時間:OPEN 16:15 / START 17:00(予定)

詳細:https://amesola.dspm.jp/contents/424881


【関連リンク】

・雨模様のソラリス Official HP https://amesola.dspm.jp/
・雨模様のソラリス Official X https://x.com/amesola_info
・雨模様のソラリス Official YouTube https://www.youtube.com/@amesola
・雨模様のソラリス Official Instagram https://www.instagram.com/amesola_info/
・雨模様のソラリス Official Tiktok https://www.tiktok.com/@amesola_official

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